IT社員の公私混同2

ゲーム開発者が、映画、ドラマ、アニメと言った趣味について書くブログです。

感想「わたし、定時で帰ります」 ※ネタバレあり

非常に良い出来で、今期に完走できた数少ないドラマだった。

 

思うところをいろいろ書きたいと思う。

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まず評価したいのが、トラブルの起こり方と、その解決の過程である。

他の社員にも自分にも厳しくそれ故孤立した同僚が休んでしまったり、
プロマネが家事育児との両立に苦しんだり、
後輩がめんどくささ拗らせてやらかしたり、
上がわけのわからない理由で、クソ案件が降ってきて、いつの間にかデスマーチに突入したりと。

 

それ故に、現代日本の労働環境に関する描写がリアルで、主人公がなぜ定時に帰ることにこだわるのか、定時に帰ることがどれほどに意義があるかが理解できる。

同じTBSの日曜劇場では、クソ上司だったり、大企業が圧力かけてくるみたいな「わかりやすい問題」があるのだが、現実ではふとしたことから、トラブルが発生することの方が多い。

 

そして、様々な社員の働き方について、語った後に、主人公が、なんのために人は働くのかという問に対して「わからない」という回答にたどりつく点も非常によかった。

仕事に居場所を求めている人、特に目標も夢もなく仕事をしている人、家族のために働いている人などなど、様々な人の働き方・働く目的を描いているのだから、「わからない」という回答しか有り得ない。

 

まして、今の社会は、作中でも触れられている様に、右肩上がりに経済成長していた時代は終わっており、死ぬ気で働いても経済的に豊かな生活さえ保証されない。皆が同じ目的に向かって働いていける時代は終わったのだ。

 

もし、皆が共有できる働き方があるとすれば、「決められた時間の範囲(≒出社~定時まで)でそれぞれがベストを尽くす」くらいのものだろう。

 

「私、定時で帰ります」、タイトルであるその言葉の意義を実感するドラマであった。

 

 

わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)

わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)

 

 

 
 

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