IT社員の公私混同2

ゲーム開発者が、映画、ドラマ、アニメと言った趣味について書くブログです。

【感想】コンフィデンスマンJPプリンセス編 ※ネタバレあり

よかった。前作のような驚きこそなかったが、ストーリーの軸がしっかりしていて見ごたえがった。

※ネタバレありです

〈スポンサードリンク〉

 

いつものような大どんでん返しはなかった。

ダー子が、印鑑を盗んでいないことは想像できたし、マレーシアの「ミシェル・フウ」を産んだ老婆も偽装だということも予想の範疇であった。そういう予想を裏切られる展開という点では、前作の「ロマンス編」の方がよくできている。

 

ただ、本作は、贋作(こっくり)がホンモノ(プリンセス)になっていく姿を描く、成長の物語として楽しめたし、非常によくできていた。

ダー子たちとともにいることで、彼女が成長していく姿をみると、保護者のような気持になりいいしれぬ充実感を感じる。

何も主張せず、何も言わない彼女が、資産10兆を持つグループの長に自分の意志なり、弱いものを守るために、自分で決断していく姿をみせられると、おじさんは、泣いてしまよ!

 

物語のおもしろさは、わからないことを解明していくことにもあるが、人が成長していく姿をみることだということをこの作品を通して実感できた。

 

また、レイモンド・フウの親の愛情にもぐっときた。自分の息子と娘を守るために、自分の背負った重責の担い手を募集するなんて、思いが深くて泣いてしまう。その気持ちを受け取り、こっくりに後を継がせるよう尽力する柴田恭兵も激シブでかっこよすぎた。

 

ただ、今作はツッコミどころが結構あって、例えば、おもちゃ屋のおじさんがつくった爆弾がどうしてあんなに簡単に警備の目を食いくぐってしまうのか理解に苦しむ。とはいえ、些末だ問題だ。

 

そして、ジェシーを演じた三浦春馬氏の冥福をただただ祈りたい。

〈スポンサードリンク〉