おもしろかった。
戦争という非日常の中の日常を丁寧に描く良作。
※ネタバレありです。
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主人公の目線では、家の壁からユダヤ人が現れるという点をのぞけば、極めて穏やかな日々が続く。そこから、突然のSSの家宅捜索、そして母親の死という展開には、戦争のやばさ、ナチスの非人道性を思い知らされる。
偶然通りかかった広場にて、母親の死体を見つけるという衝撃シーンは息を飲んだ。
また、その見せ方も上手かった。その前にやたらと特徴ある靴を履いた母親の足元が描写される。その靴が地上から浮いていることで、一瞬ですべてがわかるようにできていた。
ナチスの残虐性とともに、人の良心も描いているのも好みだ。
クレイジーと思われていたナチス兵が、最後に主人公を助ける展開はムネアツであった。
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