おもしろかった。
原作も少し読んだが、少くとも序盤はマンガよりもよくできているように思う。
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全体的なクオリティには目をみはるものがあり、他の海外ドラマにも負けない迫力があった。
渋谷をはじめとする舞台のリアルさ、エキストラの大量動員、各種VFX、どれも日本のドラマとは一線を画すものだった。
物語の導入を初めとして、続けて視聴させるために興味を持たせ続けられるように、次々とフックを提示する脚本もよかった。
まず、冒頭の人が突然いなくなる東京の姿は、観るものの好奇心をかきたてる。その後まもなく発生する、デスゲームには、否が応でも次「どうしてこんなことになったのか、主人公たちはどうやって生き残るのか」と思わせる。
デスゲームのルールも素晴らしくて、一つのゲームをクリアすればいいのではなく、ビザを失うことでも死んでしまうという設定は物語に常に緊張感を与えることに寄与している。
人物描写も簡潔でありながら、それぞれの行動に説得力を持たせる上で十分になされている。例えばアリスが、最初の謎を解けた理由を説明する描写だ。アリスはのっけからゲームに熱狂する引きこもりで、BMWがある様な家に住んでいることが一話の数分で描写されている。これらのことを踏まえると、最初のゲームを彼がクリアできた理由がはっきりわかる
アリスがカルベやチョータが死んでしまったことに対して大きな喪失感を抱くこともはっきり説明されている。
元の世界にいたアリスにとって主要な問題は、家族に疎まれ居場所がなかったことが、アリスにとって大きな問題だった。彼が落ち込んでいるときに、夜を明かした描写から、アリスにとって彼らがどれほたど大きい存在かがわかる。
バイオレンス作品にはかかせない各種アクションの迫力も十分たったように思う。特に、ビーチでのトランスジェンダーの元空手家と元引きこもりとの戦闘シーンはアツかった。往年の香港映画みがあった。
ただ、気になる点もあった。
ビーチ編以降、回想シーンに入った際に、誰の回想シーンかがわからないことが何度かあった。
※上述した格闘家とひきこもりとか
元の世界にいたときと、この世界に転移(?)した際の姿が違うことが原因ではあると思う。ダサいかもしれないが、シンプルに回想するキャラの正面アップからホワイトアウトで回想シーンにつなげるみたいなベタな演出をしてもよかった様に思う。
とはいえ良くできていた。日本の映像作品はアニメ以外はクオリティが低いなんて言われるが、それは予算が足りないからだと改めて思わされた。
各国でランキング上位になるのも頷ける
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