おもしろかったが、異常にイライラする。
※ネタバレありです
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主人公の彼女に対する扱いがひどすぎて本当にイライラする。
彼女の両親に小言を言ったり、彼女がもらった大切な原付を破壊し、経済的にも依存する。マジでクズの極みである。
このクズを許す松岡茉優にもイライラした。
本作の魅力は、そのクズの気持ちがちょっとわかってしまう点にある。
もし、自分の精神的な支えとなるものが一つしかなく、それが認められていないとしたら、必死に彼女にすがり、さらには支配さえもしてしまおうという行動にはそれなりに説得力がある。そして、そんなクズな自分を受け入れてしまう、天使に様な彼女を比べてしまい、やましい気持ちになって、一緒にいられなくなってしまうというのも、心理としては理解できる。
そんな彼女もまた、才能のない自分に絶望して、クズこと長田が支えだったことことが終盤にわかり、切なさが加速して、なんとも言えない気持ちになるのもよかった。
もし二人が才能を認められていれば、幸せに2人で幸せに生きられたのではないかと思ってしまう。
イライラするが、いい映画だった。
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