IT社員の公私混同2

ゲーム開発者が、映画、ドラマ、アニメと言った趣味について書くブログです。

【感想】呪術廻戦 0

マキさん、バカかわいい! 前半、乙骨をボコボコしキツの言葉を浴びせまくりツンを極めたあげく、二人きりになってデレはじめるの、マジで最&高。ダサい私服も含めてすべてをすべて愛せる! ツンデレキャラ全盛期の2000年代が青春だったオタクの性癖をつく高度な戦略は実に見事だ。

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性癖にささる以外にも、当然、全体の話の構成も非常に見事でテンポが抜群だった。ストーリー展開は早いが、観ている側を決して情報不足にはしないものなっていた。
ストーリー上の課題が提示されて、それがサクッと解決されると、すぐに次の課題が提示されるので、ストーリーがどこに向かっているのかがはっきりわかるので、ストレスをまったく感じない。
例えば、序盤は、乙骨が自殺したいと願っていることが、ストーリー上、解決されるべき課題だが、マキさんとの共闘通じて、自分の呪いと向き合い生きていこうと決意する。すると次は、乙骨の呪いであるリカを祓うことが課題のとして提示される。

また、乙骨が、その課題として向き合って、しっかりと人として成長している過程を描いていることも、観ている側にカタルシスをもたらしている様に思う。最初は一人で死にたいと思っていた人間が、自分の生に向きあい、やがて仲間とともに生きていきたいと願う様になる。自分だけでなく、他者とともに生きていこうとする姿は、普遍的な人の成長モデルに通じるものであり、非常にしっくりくる。

そういったストーリーに説得力を持たせる映像の迫力もすばらしかった。序盤から続く、呪術廻戦シリーズ特有の人の恨みつらみが蓄積されたようなおぞましい雰囲気を伝える絵作りだったり、後半になるにつれてゴリゴリ動く作画と神がかっていた。特にラストバトルはしびれた。開かれた場所で奥に手前にキャラがゴリゴリ動いて、セルアニメでは表現することが難しいであろう動き満載でただただ関心した。

マジで最高だった。乙骨があまりにもシンジ君すぎたが、それも含めてよかった。