【感想】映画 SUNNY 強い気持ち・強い愛 ※ネタばれあり
よかった。
35歳~40歳には、圧倒的ノスタルジーを呼び起こし、心に刺さること間違いなしである。
まだみてたない人はぜひ。
以下、ネタバレありの感想。
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- 冒頭のミュージカル演出
- 大根監督らしさ全開の演出が最高
- 広瀬すずの顔芸が最高!
- 当時のあるあるをぶち込んでいるのが最高
- 女子高生ブームの光だけでなく影もしっかり描写のがよい
- あの頃の未来に立ててない大人がリアル
- 涙なしにはみれないSUNNYの集合
- 気になるところ
冒頭のミュージカル演出
LA.LA.LA.LOVESONGにのせて、フラッシュモブの様に多くのダンサーを登場させるミュージカル風のシーンは見ごたえがあった。当時の時代の華やかさが伝わってきた。当時の女子高生ブームの勢いが思い出された。
ただ、この手の手法は、ラ・ラ・ラ・ランドが壮大な規模でやってしまっているので、若干、しょぼく感じる。
大根監督らしさ全開の演出が最高
Charaの曲をBGMに、三浦春馬と広瀬すずがクラブで出会うときに、ビビットな背景をバックにスローモーションを使う演出があった。この様な大根監督のどこか現実離れしている画作りが私はとにかく好きだ。
前述のミュージカル、今回の題材にそれが非常にマッチしていた。
広瀬すずの顔芸が最高!
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「耳からストローいれて、脳みそチューチューすうたろうか!!」というタンカを切る全力な演技は見事であった。他にも、クソださいダンスを踊るシーンの空回り方もよかった。
彼女は、なんというか、アイドル的な扱いをされることが多くて、実力があまり評価されていなが、こういった全力の演技をできる点はもっと評価されるべきである。
当時のあるあるをぶち込んでいるのが最高
みんなでルーズソックスのゴムをきったり、写ルンですで写真をとったりと当時、全国の教室でみられた光景が描写されており、「なつかしー!!」と心の中で叫んでしまった。
これらの”あるある”のおかげで当時の光景が強烈に思い出された。
女子高生ブームの光だけでなく影もしっかり描写のがよい
あの頃の未来に立ててない大人がリアル
渡邊直美はブラック企業で追い詰められ、ともさかりえはアル中&借金まみれ、小池栄子は浮気され離婚と散々な目にあっている。
コギャル時代に描いた理想は、かけ離れた人生を歩いている。
そして、多くの人が、あのころ描いた理想とは違う人生を生きている。そのため、彼女たちの姿に同世代の多くの人が感情移入できるだろう。
涙なしにはみれないSUNNYの集合
メンバーがなかなかそろわないストレスが、SUNNYの集合によってカタルシスに変わる瞬間の気持ちよさったらない。十数年ぶりにやっと踊れたオザケン。涙なしにはみれない。
ところで、芹香が、生前ではなく死後に新聞広告を出して、SUNNYを集合させたのはなぜなのだろうか。私は、残された仲間たちが、昔の様に仲良くしてほしいと思ったからだと思う。そう思うとますます泣けてくる。
気になるところ
池田エライザ演じる奈々は、どうして探偵が探してもまったくみつからなかったのかが気になるところだ。話の都合上(SUNNYのメンバーを探していく過程で、SUNNYがなぜ解散してしまたったのかを明らかにしていくという構成上)、奈々は終盤に登場するしかなく、説明する描写をいれるのは難しいと思うが、それでもなんとかして欲しかった。
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