【感想】鬼滅の刃 無限列車編 ※ネタバレあり
素晴らしいクオリティーだった。
スーパーでLISAの主題歌が流れると泣きそうになる程度には素晴らしかった
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映画なので当たり前かもしれないが、ディテール、1カット1カットに対するこだわりすごかった。圧倒的なクオリティを誇るテレビ版を普通に超えてくる。
例えば、列車を外からドリーやパンで写すといったアニメだと割と厳しいカメラワークをつかったり、服や顔の汚れへの細かな描き込み、眠り→覚醒を繰り返す炭次郎の細かいモーション、何より煉獄の最後の一撃をスローモーションでつくったりと、どうかしているクオリティーの作画が連発される。
また、心理描写もしっかりしていて、炭次郎の家族への思い、煉獄の母との思い出がしっかり描かれているので、彼らの行動に説得力がある。特に煉獄は、命をかけて乗客はもちろん炭次郎たちを守るモチベーションは、煉獄の心に深く刻まれた母との約束であることから、彼が全力を懸けて勝ち目の薄い戦いに対して一歩も引かないのかがわかる。
それらのこだわりのため、炭次郎達や煉獄の努力や思いが伝わってくる。
それ故に、彼らがどれほどの強い思い出戦い、そしてどれほど努力して戦っているかがわかる。
だから、原作を読み結末がわかっていてもなお、煉獄が最後の技を出したとき、あまりの迫力と彼の思いの強さから、勝ったのでないか、いや勝っていてくれと願わざるおえなかった。
鬼滅はいろいろとヒットの要因が語られるが、そういう「○○な要素がある」からヒットしたのではなく、原作のストーリーの良さに加え、アニメのそういった細かな工夫の積み重ねが多くの人に響いたからだと、この作品をみて改めて思った。
男・煉獄の最後を飾るすばらしい作品だった。