おもしろかったけど、後半の展開は好きじゃなかった。
※ネタバレありです。
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MCUの映画は、ヒーローが初登場する場合、そのヒーローの人となりだったり戦う理由だったりを、長々と説明するのだが、バスのバトルを経たあたりでこれらがきっちり終わっていたので、非常に心地よく観られた。
暗殺者だったが、アメリカで楽しく生活していたが(人となり)、妹も所持している宝石目当てに輩に襲われたので、妹を探しにマカオに向かう(戦う理由)といったことが非常に分かりやすく説明されている。
そのバスのバトル自体も非常に楽しめた。手すりだったり、バスの外装だったり、走りづつけることで生じる慣性だったりバスト空間を活かしたアクションは見ていて飽きなかった。往年の香港映画を見ているようで、ジャッキーチェンど真ん中世代のおじさんとしては懐かしくなった。
マカオに移ってからのバトルも同様。バスと同様、竹の足場というシチューエ―ションを活かしたのバトルでポイント高い。高低差を利用したり、竹のしなりで緊張感を演出したりで、見ごたえ十分。たしか、ここで着ているシャツをバトルで使っていたと思うが、ジャッキー・チェンの映画で多用された手法でこれも観ていてとても懐かしくなった。
だが、親父が、登場してからの展開はあまり好きなものではなかった。
1000年近く生きているくせに、妻が故郷の村にとらわれているという、現実味がまったくない妄想にとらわれているのはあまりにもキツイ。仮に妻が生きていたとして、どうして、村に封印されねばならないのか。どういうロジックかまったく理解できない。その荒唐無稽な妄想に付き合わされるのは、見ている側としても大概しんどい。
また、ラストのバトルは、カンフーアクション要素が少なすぎてかなり不完全燃焼だった。ドラゴンが主力となっており、主人公たちのがんばりが最終決戦にあまり影響がないというのはだいぶ物足りない。ゴジラVSコングの様な迫力があれば、別だっただろうが、そのレベルではかった。
ただ、総合的にみれば、MCUの中ではだいぶよかった様に思う。
ギャグのセンスもよかった。ストレンジ先生&マーベル&ハルクとの緊迫感のある会議の後に、突如、カラオケでオールに突入する展開は、フリとオチが決まっていた。
あとどうでもいいけど、親父が中川家礼二に似ていて、妹が片桐はいりに似ていたので、非常に親しみやすかった。ヒロイン?は、声が伊藤沙莉に似ていたので、吹替は彼女にしてもよかった。
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