IT社員の公私混同2

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【感想】コブラ会 ※ネタバレあり

シーズン1~3まで観た。よくできいた。
脚本が緻密につくられた感があった。

※ネタバレありです

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例えば、主人公は、前作では、いじめっこで、とても感じの悪いやつだったので、前作を知っている人間からすれば、とても感情移入がしにくいはずだが、それを克服することに成功している。序盤、これでもかという程に、彼の不遇が描かえる。仕事を失い、妻と子供に逃げられ、自慢の車も事故で大破する。新しいことをはじめようとしても、ポリコレとITという波に翻弄されてなかなかうまくかない。

ここまでメタメタにされているとさすがに感情移入してしまう。

また、ドラマとして様々な要素をてんこ盛りにており、非常にエンタメ性が高い。主人公と弟子とのバディーものの要素、家族ものの要素、恋愛ものの要素、空手のアクションものの要素、コブラ会と宮城道の勢力争いというヤクザモノ的な要素、などなど。

これらの要素が、それぞれに起承転結を繰り返しているので、各話で必ずと言っていいほど、カタルシスを感じることができる。さらには、新たな事件が各話の終盤に起きるので、次の話が気になって観たくなる。

空手のアクションもかっこよくて、映像的にも魅せる要素がある。特にシーズン2のラストのコブラ会と宮城道との乱闘のシーンはしびれた。乱戦をしているのに、それぞれのキャラクターが計算された動きをしており、見ごたえがあった。

しかも、前作へのリスペクトを忘れていないのも好感が持てる。誰も覚えていなんじゃないかと思えるキャラが突然出てきて、割と重要や役割を果たしているのには驚かされる。ベストキッド2の敵キャラまで出してきたのは恐れ入った。次のシーズンでは、駄作で有名なベスト・キッド3の主人公が出てくるというではないか。次回作も楽しみだ。その前に、ネトフリはベスト・キッド3をすぐに配信してくれ。

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