IT社員の公私混同2

ゲーム開発者が、映画、ドラマ、アニメと言った趣味について書くブログです。

【感想】ちむどんどん

連続テレビ小説 ちむどんどん Part1 (1) (NHKドラマ・ガイド)

色々と思うことはあるけども、毎日楽しくみられたので、満足。

※ネタバレありです。

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後半、沖縄に帰ってからの話が、駆け足すぎて、物足りなかったり、反面、ノブコが結婚するしないでもめる下りがながったりした。

それでも、ストーカー幼馴染サトル、トラブルメーカーのバカ兄貴、メシマズ姉、病弱歌い手妹、なんくるかいさーの権化の化した主人公と濃いキャラががやらかしながらも前向きにがんばる姿は見ていて元気になるし、何も考えずに楽しくみれた。ここ20年の朝ドラのメインストリームであるエンタメ性をちゃんと盛り込んでた。大昔の朝ドラみたいに作中に出てくる沖縄の風習をナレーションで都度都度フォローせず、登場人物にスポットを当て続けてくれた。

おかえりモネみたいな、人生の酸いも甘いも描き、観る側に色々と考えさせる朝ドラももちろんすばらしい。ただ、一方でこういう朝ドラは当然あっていいではないか。

沖縄のダークサイドに光を当てないかから話がうすっぺらくなるみたいな論調あったが、軽薄で何が悪いのか。楽しく主人公たちの行末をみることだって十分に尊いではないか。

この朝ドラで感じたのは、作品以外の部分、観る側の変化が行くとこまで来たという点だ。上記の様な批判はまだ理解できるが、ヒロインが料理中に髪の毛ボサボサのままなのが許せないという批判などはまったくナンセンスだと言わざるを得ない。そんなこと言ったら、殺人事件が起こる相棒とかどうなるのか。
フィクションでは様々な都合で現実とは異なる部分があって当然であり、批判の妥当性が感じられない。作中のストーリーの流れからすると起きてる現象と整合性悪かったり、浮いていたり、著しく不自然であったなら、妥当な批判なように思うが、その様な批判は、作品のクオリティー向上になんら貢献しない。貢献しないばかりが、こうした「批判」に対してつくり手が配慮した結果、リソースが削られクオリティーが下がる可能性さえある。働き方改革により、朝ドラの制作環境はギリギリであることが予想されているのに…
ツイッターで吠えてる分にはまだ可愛げがあるが、NHKに電話してしまう時間に余裕のある方々まで見受けられた。

こういう行為が増えれば、朝ドラのつくり手が萎縮してしまい、存分に力を発揮できないくなってしまう。
今や、大キャンセルカルチャー時代である。

eleminist.com

一つのミスで番組が終わってしまうかもしれない時代で神経を使っているつくり手にますますプレッシャーをかける行為は、持続性を奪いかねない。
こういった方々は、朝ドラファンとして見過ごせない敵対勢力行為だ。

我々朝ドラファンは、このドラマシリーズを持続可能にするために、なるべく褒め、肯定すべきだ。批判の言葉を言う役目は、お時間ある者たちに譲ろう。この枠を守るために、今後は戦っていきたいと、この作品を観て痛感した。